NewsPicksやる時間減らした

小泉進次郎が「新聞10紙も読むの止めた」という記事にNPでコメント付けたかったけど、1000文字越えたのでここに貼る。これよくスマホで打ったな、俺…

 

小泉進次郎が今年から新聞を読むのをやめた理由(常井 健一) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

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私の時点で2970picks. ネットメディアの中でもNewsPicksにリーチ出来るぐらいリテラシー高い人が、今更この記事をpickしてどうするの?と言う気分になりました…以前運営の方が「NewsPicksはコメントを全くしないROMの方が非常に多い」と仰っていましたが、それをとても感じました。同時に日本人の権力従属指数の高さも…今まで何となく思っていたことを、小泉進次郎(若くて有名な方なら誰でも良いです)に代弁してもらったことで、初めて自信を得る。とても日本人らしいと感じましたw

新聞社が弱ってくると「一次情報をどこから得るのか?」という問題に直面せざるを得ません。私は2016年の都知事選直前にNewsPicksのアカウントを取得しましたが、それは猪瀬PROという当事者が、当事者しか知り得ない一次情報を発していたからです。NewsPicksは今でこそ課金ユーザーが増えてオリジナルコンテンツが増えましたが、それはネットメディアでありながら、人に直接取材して、一次情報を引き出しているからです。つまり泥臭く足で稼いでる。人を引き付ける力は一次情報にあります。その意味では本記事も、小泉進次郎氏に直接インタビューを取った署名記事、つまり一次情報だからこそここまでPicksが伸びると分析しています。

しかし、ネットメディアが強くなりすぎると、今度は「著しく限定された母集団の一次情報しか入ってこない」という問題が出てきます。この、著しく限定された母集団という言葉は、私は二つあると考えます。
一つめ。ネットメディアが手に入れられる一次情報の偏り。新聞はボロカス叩かれていますが、めっちゃ稼いでいます。文化的活動(囲碁・将棋やスポーツなど)のスポンサーを全く降りない。だからこそ、全国各地に支部を持ってるし、記者も食わすことが出来る。ネットでコンテンツを売る企業としては、ソシャゲなど1ユーザー当たりの課金額が非常に高い企業はプロ野球のスポンサーも出来るようになりましたが、ネットメディアではまだ文化的活動のスポンサーを出来るほど稼げていない。なので、例えばNewsPicksが発信する一次情報は、予算の関係上、東京近辺で直接コンタクトが取れる人か、Skypeなどを使うことができるリテラシーのとても高い人に限られます。そこから漏れた情報は入ってこない。新聞がなくなったとき、ここから漏れた一次情報はどこから取るの?という問題が生じます。
二つ目はもっと大きい。個人の趣味・趣向の偏りです。テレビや新聞は受動的メディアなので、欲しくない情報でも手に入るのがある意味大きいですが、ネットはクリックなりタップしないと情報が手に入らない。つまり、現時点の自分が興味関心のある情報しか手に入らないのです。これはNewsPicksでも顕著です。NewsPicksユーザーの大半が、女性問題と差別問題に著しく鈍感な男性であることを強く意識する必要があります。BBCがブラックフェイスを報じた日本語記事は、現状私しかPickしていません。この二つは時代による価値観の変化が大きく、かつ付いて来れないと甚大な損失を産み出す概念なのに、経済メディアを読んでる人たちの興味関心が低い。ここに大きな危機感を感じます。

 

最初の問題とこの二つの問題をNewsPicksは非常に上手く忖度しています。日本人は権力従属指数が非常に高い。つまり、強い男性から発せられるメッセージしか受け取らない経営トップが、ネット時代になっても、世代が入れ替わっても減らないということです。人やメディアの新陳代謝が起こってもここは変わらないことに大きな課題があると感じます。女性問題と差別問題は、基本的に権力が低くて発信力のない人からしか聞こえてこない。ここを拾えるネットメディアが必要だし、そのメディアと接する時間を増やす必要があると感じます。

2016年夏にNewsPicksのアカウントを取得し、その年はめっちゃ使いましたが、2017年を振り返ると利用時間は著しく減りました。今は英語メディアと接する時間を増やそうとしています。私の語学力がとても低いので、英語メディアの情報全体の1割も理解できていませんが、それでも英語を勉強して、偏りを可能な限り潰した方が、NewsPicksにどっぷり浸かってしまうより何倍もマシに思えてなりません。2017年はSeth MeyersのLate night show, とくにA CLOSER LOOKをYoutubeでよく観ました。これはスゴいです。まず、英語字幕がほぼ完璧に出てくるし、出てくる英語は簡単なものしかないし、時事問題はおさえられるし、そして何より面白い!日本の投票率が著しく低いのは、A CLOSER LOOKのような、娯楽として完成度が高く、かつ分かりやすい時事問題番組がないからなのでは?と思えました。Charlottesville事件の頃からこの番組を観始めましたが、NewsPicksと違って女性問題と差別問題にとても敏感です。2018年も英語メディアと、そしてBuzzFeedやHuffPostの接触時間を意図的に増やしたいと思います。